紅く光った地球から、ジアースの顔の紋様が現れる。
タイトルロゴ、青空バックに赤文字。
街に立つジアース、そして我らが鬼頭先生。
顔面部のスリット、14の光球。
買い物袋を重たそうに運ぶ、カナ、小4。
リフティングをする、ワク、中1。
妹達とラジオ体操をする、ダイチ、中1。
回転椅子で振り向く、キリエ、中1。
太陽を隠す、巨大ロボット、ジアース。
足が地に着く衝撃、破壊される家屋。
走る、ウシロ?
車から飛び出し駆け出す、田中一尉?
ツバサ(?)に話しする、モジ、中1。
レストラン(?)で人を待つ、ナカマ、中1。
廃墟に佇む、マチ、中1。
火の海を悠然と歩く、ジアース。
水族館の屋外プール、カコ、中1。
チズ、中1。
モデルガンを構える、コダマ、中1。
携帯電話で話す、カンジ、中1。
ピアノを弾く、コモ、中1。
泣き叫ぶ、アンコ、中1。
命の星を見る、マキ、中1。
地球を手にほくそ笑む、ココペリ、地球人。
海に立つ、ぼくらの、ジアース。


ここ数年の作品で最もよいオープニングです。この90秒という時間で感涙したのは今回が初めて。
なんていうかね。キャラクターそれぞれの心理をよく表した90秒だと思うのですよ。
アニメーションの創り込みもすごい。
まず動きがなめらかで活き活きしている。そして迫力感あるジアースとその影響力。10枚目のキャプチャと、その後にくる街へミサイルが打ち落とされるシーンでは「ぞぞっ」と来ました。
さてオープニングテーマはサビに入ったところでカットの流れもやや早めに。
夕日の中を走る黒いシルエット。消去法と、わずかに反射し見える眼鏡らしきものからウシロと推測されますが、結構足速いですね。陸上部かなにかか。廃墟のマチも然り、これから原作の方で明かされるのでしょうか。
この各人が映るのは ほんの数秒ですが、どれも一つの行動しかしていないが故にとても濃い内容が描かれ、巧く表れているのだと思います。
個人的にサビ過ぎからずっと「ぞくぞく」来ていたワケですが、コモのピアノを叩くところで「ぐっ」と来て、涙のアンコに「ぐわっ」と来て、とどめはマキで「ぶわっ」とノックアウトされました。
そして最後にニタリと笑うココペリ。
ココペリが怪しいのは最初からですが、「豊穣をもたらす笛吹きの精霊」、彼のこの姿は何を意味するのか。
海に立つジアース。そのシルエットは、奴に似ている……。

さて、原作とはデザインが違うジアースのスリットですが、こちらの光球は物語の進行と共に変化していくのでしょうか。
まずはワク、見物です。




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